イノベーションの七つの機会とは
ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」に書かれていることです。
- 予期せぬことの生起
- ギャップの存在
- ニーズの存在
- 産業構造の変化
- 人口構造の変化
- 認識の変化
- 新しい知識の出現
順番に意味がある
「第2章 イノベーションのための七つの機会」に以下のように書かれています。
ただしこれら七つの機会の順番には意味がある。 信頼性と確実性の大きい順に並べてある。 一般に信じられているこことは逆に、発明発見、 特に科学上の新知識は、イノベーションの機会として、 信頼性が高いわけでも成功の確率が大きいわけでもない。
イノベーションを日本語で「技術革新」と呼ぶことがあり、 ハイテクなものという先入観を持ってしまいがちですが、 ドラッカーは逆に、身近なものにイノベーションの機会はあると言っています。
知識によるイノベーションは時間がかかる
「第9章 新しい知識を応用する - 第七の機会」に以下のように書かれています。
このように、知識が技術となり、市場で受け入れられるようになるには、 二五年から三五年を要する。リードタイムの長さは人類の歴史が始まって以来 さして変わっていない。
例えば、よく「容量を飛躍的に高める発見」が出て話題になります。 しかし、実際に容量がある時を境に飛躍的に高まることはありません。 これは、知識としての発見と、実用化する際の技術の間に ギャップが存在しているからです。