辞書: Excel方眼紙

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Excel方眼紙とは

Microsoftの表計算ソフトのExcelを、方眼紙のように用いることです。

ネットだと「表計算をワープロのように使うのは悪い」で 思考停止してしまっているケースが多いのですが、 個人的にはモヤモヤした話です。

問題が漠然としている

一つは、そもそも何を議論しているのかが漠然としているからです。 そもそもExcel方眼紙の定義は何なのかが分かりません。 1セル1文字で入力させるものを指すこともあれば、 セル結合をしているものを指すこともあります。 いろいろな問題が混じったものを「Excel方眼紙」という 一言にまとめてしまうことで、問題の本質が分かりづらくなっています。

Excel方眼紙は「予期せぬ成功」

もう一つの理由は、Excel方眼紙は「予期せぬ成功)」だからです。 「あなたの使い方が悪い」ではなく、 「このような使い方をする人がたくさんいるのなら、 そこに需要があるのではないか」と考えなければいけません。

自分が考える解決案

と言っても自分がExcel方眼紙と呼ばれるものを 無条件で肯定しているわけではなく、 以下のようなものが代わりになるのではと考えています。

1. 既存のソフトを使いこなす

プレゼンテーションはPowerPointなど、 他によいソフトがある場合はそれを使うのが第一です。 ただ、Wordはあまりに使いにくいので、諦めたほうがいいです1

2. Markdownを使う

簡易マークアップ言語としてデファクトスタンダードになるMarkdown、 構造化された文章はこれを使うのが一番いいと思います。 ただ、あくまで簡易マークアップ言語なので、ある程度の割り切りは必要です。

3. Webアプリケーションを簡単に作れる方法

Excel方眼紙に限らず、Excelを使うものは、 データベースアプリケーションとして実装するのが最善です。 ただし、もちろんアプリを作成するのにはコストがかかります。

なので、簡単にアプリを作れるプラットフォームには注目しています。

4. 図を簡単に描けるもの

Excelは描画ツールとして使われることもあります。 そこそこ便利なのですが、専門の描画ツールに比べると劣ります。 この分野も発展途上ですが、無料ならdraw.ioが使いやすいです。 CacooもHTML5化されたので、注目しています。

5. AppleのNumbersのように1シートに複数の表を入れられるようにする

最後に、Excel方眼紙が生まれる理由として、 Excelでは1シートに1つの表しか作れないという仕様があります。 AppleのNumbersでは、1つのシートに複数の表を貼ることができます。 レイアウトの自由度が高く、方眼紙にする必要性がありません。


  1. 見た目と構造が分離しているのは知ってますが、それを理解した上でも全く使う気に慣れませんでした。 ↩︎