上場ゴールとは
IPO(上場)は本来は成長の資金を集めるための手段なのですが、 経営者が株を売り抜けるための目的として使われる上場のことです。
本質的価値がゼロ
もちろん、上場しても結果的に利益がでず、会社がなくなったり、 大企業に買収されてしまうこともあります。 しかし、そのような企業は上場ゴールと言われることはありません。 以下のような企業は上場ゴールではありません。
- 上場以降の株価は低迷しているが、利益を出している企業
- 良い製品、サービスを出しているが、結果的に競争に負けた企業
どちらも、社会に貢献することで利益を出そうとしている企業です。
一方で上場ゴールとは、社会を騙すことで利益を出そうとしている企業です。 だから、上場前はいい言葉ばかり並び立て、 上場して経営者が売り抜けたら、悪材料がどんどん出てきます。
IT・金融・メディアの共同責任
本来はこんなことはありえないはずです。 あらかじめ分かっている、想像できる悪材料があるなら、 上場前に開示するのが当然です。
なぜできないのか、それは「お友達に甘い」からでしょう。 上場ゴールのほとんどは、自称ベンチャーIT企業です。 本質的に価値のない事業をしている自称ベンチャーIT企業を、 メディアがすごいと囃し立て、 金融・証券業界が上場まで持っていき、上場ゴールで売り抜ける、 そういう「商売」だと言われても当然のことをやっています。