辞書: RFC

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RFCとは

IETFが管理している技術文書です。 内容によっては「標準規格」のものもあります。 Request for Commentsの略で、元々は「コメント求む」です。

RFCの読み方

概要をつかむためにはググって出た日本語訳でもいいと思いますが、 正式なRFCの読み方のポイントを書いておきます。

正式なRFCの場所

まずそもそも正式なRFCはどこにあるか、それは以下にあります。 IETFのサイトにあるものが正式なものです。

重要なヘッダ

例えばRFC 822を取り上げます。

上部に以下の記述があります。それぞれ以下のような意味です。

  • Obsoleted by: 「〜によって廃止された」
  • Updated by: 「〜によって更新された」
  • INTERNET STANDARD: ステータスが「インターネット標準」

他にも以下のような記述があります。

  • Obsoletes: 「〜を廃止する」
  • Updates: 「〜を更新する」

Obsoleted, Updated

まずこれが重要です。 現在メールのメッセージフォーマットで「RFC 822を参照」と書いてあるサイトがあったらそれは間違いです。 リンクをたどっていくと、RFC 5322がメールのメッセージフォーマットの規格の最新で、 RFC 6854で更新されています。この2つを見れば十分だと分かります。

ステータス

詳しくは以下のサイトのとおりですが、基本的には「STANDARD」かそれ以外が重要です。

MUST, SHOULD, MAYなど

本文を読むときの重要なキーワードはMUST, SHOULD, MAYなどの大文字で書かれたものです。

ABNF

文法を表現するための仕様です。 これもよく使われるため、覚えておくといいでしょう。