辞書: 日本のWebは残念

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日本のWebは残念とは

梅田望夫さんのツイートおよび、 それに対するインタビュー記事で出てくる言葉です。 ツイートが2008年11月9日、記事が2009年6月1日です。

当時は理解できなかった

自分は「当時は」このことが理解できませんでした。 2008年から2009年はようやくTwitterが日本で認知され始めた時期で、 ネガティブな印象はありませんでした。

はてなブックマーク(はてブ)は2010年には 自分にとって大嫌いな存在になってたのですが、 2009年頃はまだ使っていました。

今の日本のWebは残念

しかし、少なくとも今の日本のWebは「残念」としか言いようがありません。

Twitterはバカッターと呼ばれるようになり、 ネガティブな言説ばかりまかり通るようになっています。

2013年に日本のWebが残念な理由という記事を書いたのですが、その頃から何も変わっていません。 むしろ悪くなっています。

言論の自由がない

梅田望夫さんのインタビューの中で以下のようなことを言っています。

僕はいま、個人としてインタビューを受けているけれど、 はてブコメントについて言うとね、 「僕は日本語圏ネット空間について発言することを許されていないんだな」と思った。

これは端的に言えば、言論の自由がないのと同じです。 もちろん、形式的には「言論の自由」自体は存在します。

しかし、不用意に発言をすると批判や罵倒に逢います。 ブログ全盛期のころはまだ批判もブログで行われていたため、 それでも議論が成立していましたが、今ははてブやTwitterのような、 「安全なところから石を投げる」ためのプラットフォームを使って、 集団でいじめをしてきます。

そのような状態で何か発言ができるのは、神経の図太い人だけです。 繊細な人は黙ることを選びます。

日本のWebはいつから残念になったのか

自分の感覚ですが、日本のWebがいつから残念になったのかを書いてみます。

  • 〜2002年: のどかな時代(「ブログ」以前)
    • Webが残念という感覚は全く無かった。
  • 2002〜2005年: 意識の高い人増殖時代
    • 「ブログ」文化の意識の高い人が多かったが、Web全体に与える影響はそれほどでもなかった。
    • コピペブログもあったが、影響はそれほどでもなかった。
  • 2005年: 残念なWebの始まり
    • いわゆる「Web 2.0」の頃。
    • 有害サイト「はてなブックマーク」の登場
    • アフィブログも多く登場し、この頃から金儲けのためには手段を選ばないサイトが増えてきた。
  • 2006年〜2009年: 面白いWebが増えてきた時期
    • YouTube、Twitter、pixiv、ニコニコ動画など、面白いサイトが増えてきた。
    • この時期は「面白い」ことが多かったため、残念な感覚は少なかった。
  • 2009年〜2013年: 有害サイトが社会的認知を得る時期
    • アルファブロガー・アワードなど、有害サイトを表彰するサイトが表れた。
    • 有害サイト「Togetter」なども登場した。
    • 東日本大震災の後から、Twitterが「デマッター」と呼ばれる事例が増えた。
  • 2013年〜: 見限った時期
    • 自分が日本のWebを見限った時期。