formula
Homebrewでは、パッケージのことをformulaと呼びます。 formulaは数学の式というよりは「調理法」のようです。 manを見るとformulaeという単語が出てきますが、 これは、formulaの複数形です。
基本的なコマンド
以下のコマンドでは、パッケージ名をFORMULAとします。
- Homebrewのアップデート:
brew update
- Debian系における
apt-get update
と同じようなものです。
- Debian系における
- インストールされているパッケージをリスト表示:
brew list
- パッケージのインストール:
brew install FORMULA
- パッケージのアップデート:
brew upgrade FORMULA
- パッケージの検索:
brew search text
brew search /text/
とすると、正規表現が使えるようです。
削除
- 依存関係がないものをリスト:
brew leaves
- パッケージの削除:
brew uninstall FORMULA
- パッケージの削除(全バージョン):
brew uninstall --force FORMULA
クリーンアップ(古いバージョンを削除)
- dry-run:
brew cleanup -n
- 削除実行:
brew cleanup
アップデート
Homebrewのパッケージは、Gitによって管理されているので、これをfetchするようです。 こんな感じで、Gitリポジトリが見つかりました。
- /usr/local/Homebrew → https://github.com/Homebrew
- /usr/local/Homebrew/Library/Taps が.gitignoreで管理対象外になってます。
- /usr/local/Homebrew/Library/Taps/homebrew/homebrew-core → https://github.com/Homebrew/homebrew-core
- /usr/local/Homebrew/Library/Taps/homebrew/homebrew-cask → https://github.com/Homebrew/homebrew-cask
複数バージョンの共存
- 切り替え:
brew switch FORMULA VERSION
実現方法
導入されたパージョンは、/usr/local/Cellar/FORMULA/VERSION 以下に格納されます。
$ ls /usr/local/Cellar/hugo/
0.35 0.36.1 0.37.1 0.38.2 0.39 0.40.2
そして、 /usr/local/bin/ 以下にシンボリックリンクを作成しています。
ls -l /usr/local/bin/hugo
(略) /usr/local/bin/hugo -> ../Cellar/hugo/0.40.2/bin/hugo
これにより、複数バージョンをインストールして、切り替えることが可能になります。
古いバージョンを使用したいとき
homebrew-cask-versionsで対応している場合があります。
使い方は以下の通り。
brew tap homebrew/cask-versions
brew cask install <パッケージ名>
それ以外の場合は例えば以下のようにします。
- 古いバージョンのFormulaを探す
- brew unlink hugo
- brew install 「1のURL」
- brew install hugo