コミュニケーション
必要と言っているくせにみんな省略したがるものです。
コミュニケーションは省略できない
この記事が面白いと思いました。
マネージャに、スクラムマスターになるために別途時間(少なくとも50%)が必要だと説得し、アドバンテージを見せること
これには驚きました。スクラムの原則に従う人は時間の半分、 すなわち2週間のスプリントではおよそ5人日がスクラムマスターの仕事に必要ということが判明したのです。
「少なくとも50%」です。
仕事をするためのコミュニケーションと信頼づくりのためのコミュニケーション
THE TEAMという本のNo.1201(Kindle)に、以下のような記述がありました。
まずは適切にルールを設計し、無駄なコミュニケーションをできる限り減らし、 効率化を図って下さい。その上で、一見無駄に思えるかもしれない 「お互いを理解するコミュニケーション」や「安心して意見を言える場づくりのためのコミュニケーション」に投資して下さい。
この本は最初「コミュニケーションを減らす」と書いていたので疑問符が湧いたのですが、 この記述を見てしっくり来ました。
人間関係を築くためには時間がかかる
ドラッカーは、経営者の条件 p51において、
人のために時間を数分使うことはまったく非生産的である。 何かを伝えるにはまとまった時間が必要である。 方向づけや計画や仕事の仕方について一五分で話せると思っている者は、 単にそう思い込んでいるだけである。 肝心なことをわからせ何かを変えたいのであれば一時間はかかる。 何らかの人間関係を築くには、はるかに多くの時間を必要とする。
(中略)
そのうえ知識労働は肉体労働のようには測定できない。 そのため、正しい仕事をしているか、どのくらいよく行っているかについて、 簡単な言葉で伝えることができない。
(中略)
知識労働者については、満足すべき仕事をしているかどうかを知ることさえ容易でない。 知識労働者とは、何をなぜ行わなければならないかについて腰を据えて一緒に考えなければならない。 ここでもまた時間が必要となる。
p52にも以下のような記述があります。
組織内の話し合いはくつろいで行われなければならないだけに、膨大な時間を必要とする。 ゆとりがあると感じられなければならない。それが結局は近道である。 そのためには、中断のないまとまった時間を用意しなければならない。
人間関係のあるべき姿
「経営者の条件」p91より。
対人関係の能力をもつことによってよい人間関係がもてるわけではない。 自らの仕事や他との関係において、貢献に焦点を合わせることによってよい人間関係がもてる。 そうして人間関係が生産的となる。生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義である。
仕事上の関係において成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。 貧しい関係のとりつくろいにすぎない。 逆に関係者全員に成果をもたらす関係であれば、失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはない。
「非営利組織の経営」p163より。
人事は第一に、なされるべき仕事からスタートする。
(中略)
第三に、成果の実績を見る。性格を見るのではない。 「人とうまくやっていけるか」「イニシアチブをとれるか」などのくだらないことで評価してはならない。 それらのことは、人を描写するには役立つだろうが、いかなる成果をあげるかは教えない。 正しい問いは、「最近の三つの仕事をどうこなしたか。やり遂げたか」である。
自分は「馴れ合い」というのがものすごく嫌いです。