辞書: ドラッカーのおばあちゃん

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ドラッカーのおばあちゃんとは

ドラッカーの傍観者の時代の 「第1章 おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物」に出てくるおばあちゃんです。

20世紀の忘れ物

ドラッカーのおばあちゃんは、間抜けだが合理的、 そして知恵がある人として描かれています。

しかし、間抜けというのはあくまでモダンの 価値観で一方的に見た結果にすぎません。 おばあちゃんは、一人一人のことを思いやって行動しています。

つまり、おばあちゃんを「間抜け」と評価することが、20世紀の本質です。 ドラッカーもこのように書いています。

しかし仕事への敬意、人への思いやり、人と人の絆こそ、 まさに二〇世紀という世紀が、必要としつつも失ってしまったものだった。 それらのものまで失ってしまったのでは、もはやブルジョアの社会も、 社会主義の社会もありえるはずがなかった。 鉤十字(引用者注: ナチスのこと)が跋扈する粗野な群衆となるだけだった。