坂の上の雲とは
司馬遼太郎さんによる歴史小説です。
この小説が面白いところ
2005年くらいに読んで気に入ったのですが、 この小説のいいところは、「明治という時代」が描かれていることです。
明治時代というのは、「不平等条約をなくす」時代だったと言えます。 ここからはざっとしか書かないのですが1、 江戸時代末期に結んだ不平等条約でいろいろ問題があったため、 「西洋に追いつく」ことが当時の日本の目標でした。
「西洋に追いつく」のは経済的なこと、軍事的なこともありますが、 何より重要なのは「法治国家である」ということです。 不平等条約は今の価値観からすると横暴に思えるかもしれませんが、 気まぐれで罪の重さが決まる国にまともな裁判は任せられない、 そう考えると、不平等条約は単に強国の押し付けとは言えません。 むしろ、現代のように、野蛮な国家がまともな国家と同等に扱われる方が おかしいとすら思います。
このような「明治という時代」を描いているところが好きです。
-
年表作ってたら記事かけないので。 ↩︎