この問題とは
理性と直感(直観)のどちらが優位かという問題は、 古典的ですが、重要な問題です。 実はこの問題はものすごく簡単なのですが、なかなか理解されていません。
補助線を引く
この問題に結論を付けるためには、以下の2つの補助線を引く必要があります。
- 「直感(直観)」と「感情」の分離
- 「主観的確率論」
結論から言うと、「直感(直観)」の方がだいたいは正しいです。 正しくないのは、だいたいはサンプルが偏っているからです。
「感情的になる」のは常にアウト
「感情的になる」というのをどう定義すべきかは悩むところですが、 少なくとも「感情的になる」というのは、良いことはありません。 なぜなら、「感情的になる」というのは、正しい判断を放棄したことだからです。 別の言い方をすると、同じ結論でも、ネチネチネチネチ問い詰める 方が効果が高いのに、その方法を取らないのは、損だからです。
直感は確率論
もう一つ重要なのは、多くの場合、直感というのは、 確率論、言い換えると、「経験」に依っているからです。 確率論というのは曖昧ではありますが、理論的です。
解像度が高い
「理性」といった時の論理は、基本的にはゼロイチです。 一方で、「直感」を確率論的に捉えた時に、 その論理は、基本的には、0と1の間を滑らかに移動します。 したがって、「直感」の方が制度が高いのは「当たり前」なんですね。