キャッシュフローとは
お金の流れのことです。 特に企業の活動において使われます。
利益よりキャッシュフロー
ドラッカーの著書では、利益よりもキャッシュフローという考え方が出てきます。
ネクスト・ソサエティ p115において、以下のように書かれている。
会計システムのどの部分が信用でき、どの部分が信用できないかは明らかである。 われわれがとうてい歩くべきでない薄氷の上にいることは明らかである。 最近、キャッシュフローが重視されるようになったのも、 会計学の二年生でさえ損益計算書は化粧できるからである。
ネクスト・ソサエティ p125において、以下のように書かれている。 (発言者については引用者明記)
インタビュアー: きりもみ状態1から脱出するには手遅れか?
ドラッカー: そうかもしれない。ネット企業の多くがベンチャー・キャピタルを手に入れにくくなっている。 私は昔、年季の入った金融マンと仕事をしたことがある。五年以内に利益をあげると豪語するベンチャーや、 逆に一年半でキャッシュフローをプラスにできないベンチャーは信用しないといっていた。 なかなか利益があがらないのは仕方がない。アマゾン・ドット・コムがそうだった。 しかし、キャッシュフローをプラスにできないでいるネット企業が多すぎる。それでは事業といえない。
ネクスト・ソサエティ p155において、以下のように書かれている。 (発言者については引用者明記)
インタビュアー: どうして起業家は予期せぬ成功を拒否するのか?
ドラッカー: 考えていたことと違うからである。 起業家というものは自分が主人公だと思っている。ここから第二のわなが生まれる。 彼らは利益が第一だと考える。利益は第二である。キャッシュフローが第一である。
よくあるのが「赤字でも成長している」ケースで、 これは投資キャッシュフローがマイナスになっていることが多いです。
こんな本も
これも結構有名な本ですね。
参考文献
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「飛行機が失速したあと、機体が螺旋(らせん)を描きながらほとんど垂直に降下すること。スピン。」要は墜落寸前ですね。錐揉み(キリモミ)とは - コトバンク ↩︎