保守主義とは
理想からではなく現実からスタートすることです。
保守主義でないもの
例えば「過去が最も良いもの」と考えることは保守主義ではありません。 ドラッカーはこれを「保守反動」と呼んでいます。
現実からスタートせよ
「産業人の未来」p280より。
われわれは、未来を語る前にいまの現実を知らなければならない。なぜなら常に現実からスタートすることが不可欠だからである。 しかもわれわれは、すでに手にしているものによって初めて必要とするものをつくりあげることができる。 手にしていたいものを発明することからスタートすることはできない。 現在われわれが手にしている制度をよりよくしかも多く使うことこそ、われわれに課せられた責務である。 それらのものが建設的な目的に役に立たないとき、 さらにはそれらのものがいかに手直ししようとも役に立たないとき、新しい解決策を使うことが許される。
産業人の未来の副題は「改革の原理としての保守主義」となっている。 その保守主義とは何かという説明の1つ。
プログラミングで言えば、技術的負債を返済するためには、 作り直しではなく、リファクタリングなどによる継続的改善が第一。