辞書: 学習の高速道路

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学習の高速道路とは

インターネットによって将棋が強くなるための 高速道路が一気に敷かれたという話です。

元ネタは「ウェブ進化論」ですが、手元にないので、 こちらのリンクを載せておきます。

米長さんの似たような例え

これが元ネタとまでは分かりませんが、 米長邦雄永世棋聖が、羽生さんと対談した時の本「勉強の仕方―頭がよくなる秘密」のp214〜218「第五章 今は、すでに過去である」に、 似たような記述があります(数字のみ漢数字→アラビア数字に変更)。

米長 つまり、われわれの時代は35歳が最盛期という感じだった。 40半ばまでは保つんだ。最盛期が持続するというか。 それから先は、はっきり落ちていく。 それをどう食い止めるか、ということなんだね。 だから、力は35歳までダラダラ上がっていくという感じだった。

ところが、最近はいきなりワーッと、垂直に壁を上るように急激に上がってくる。

それは、そういう勉強法を採ったということです。 つまり早く強くなる勉強法で強くなった。 ところが、早く強くなる勉強法と、力を持続する勉強法は、別ものです。 力を持続する勉強法が昔に比べて疎かになっている。社会一般においてもそうです。

(中略)

ところが、25歳、30歳と5年刻みに、それ以降は1年刻みの感じで カーブが出てきたり、坂道になってたりする。 だんだんそういう道が出てくるわけだ。今は高速道路ばかり走っている人が増えた。

われわれは高速道路なんてない時代に生まれているからね。 ギアのチェンジを覚えてきました。でも、これからは高速道路をそのまま走って、 崖から落っこっちゃうという人がどんどん出てくるよ。 高速道路を降りたあと、どういうふうに運転していくかがむずかしい。 そのあとの運転の仕方が一つの問題だと思うんです。

「高速道路=早く強くなる勉強法」という意味では、 羽生さんの高速道路論と同じです。

高速道路は若者だけの特権ではない

ここからは自分の私見です。

学習の高速道路を使うべきかどうかは分かりませんが、 1つだけはっきりしていることがあります。

学習のための高速道路が敷かれたとしても、 その利益は決して若者だけの特権ではありません。 継続学習のためにも、高速道路は使えます。 自分の知識が古くなったのなら、若い人と同じ学習法を取ればいいんです。 若い人に教えを請えばいいんです。

参考文献