辞書: リカレント教育

投稿日: 更新日:

リカレント教育とは

これまでの「一度卒業したら学校に戻らずに働き続ける」のとは逆に、 「一度卒業しても、ずっと学び続け、時には学校に戻る」ことを指します。

「リカレント教育」、「継続教育」、「再教育」、 「学び直し」や「職業訓練」など、いろいろな言葉を取っていますが、 本質的には以下の2点が重要です。

  1. 年齢に関係なく行うこと。
  2. 趣味ではなく、本人の成長のために行うこと。

高齢者の趣味ではない

Twitterでデマが流れていましたが、あくまで本質は働くための教育です。

将来どんな知識が必要なのか分からない

以下では、ドラッカーに合わせて、「継続教育」という単語を使います。

継続教育が必要な理由は、 次々に新しい技術が生まれていますが、 その技術を使うためには、新しい知識が必要だからです。

例えば、iPhoneが生まれるまでは、 iPhoneアプリを作るための技術は世の中に必要とされませんでした。 しかし、アプリ市場が生まれたことで、 多くの開発者が、iPhoneアプリ開発の技術を学ぶ必要が生まれました1

ドラッカーは、断絶の時代(1969) p321「第IV部 知識の時代 第14章 教育革命の必然」で次のように書いています (数字のみ漢数字→アラビア数字に変更)。

 しかし仕事に知識を適用する時代にあっては、 継続教育すなわち経験と実績のある成人を何度も学校に帰らせることが必要になる。 そしてそのとき、将来必要となるものをすべて学ばせるという 今日の学校の意図が意味をなさなくなる。ばかげたものとなる。  そもそも10年後15年後にいかなる知識が必要になるかがわからない。 はっきりしていることは、まだ手に入れることのできない知識が必要になる ということだけである。

継続教育はこれからの常識

継続教育は、若い人はもちろん、 自分のような1970年代生まれの人にとっても当たり前になります。 逆に言えば、継続活動ができない人は社会のお荷物になると言っても 言い過ぎではありません。

実際、はっきりとお荷物だと言っている人もいます。

学びは本来楽しいもの

常に学び続けないといけないと聞くと、辛いことのようですが、 実際はその逆で、どんどん新しい知識を手に入れるのはとても楽しいことです。 これまでは学歴によってその後の人生が決まることが多かったのですが、 これからは学歴や年齢に関係なく、チャンスが開けた社会になります。


  1. 自分はNEXTSTEP使ってたので、運良くObjective-Cを知ってましたが。 ↩︎

外部サイト