辞書: テクノロジー・モニタリング

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テクノロジー・モニタリングとは

技術が与える影響を観察することです。

未来は予測できない

この言葉はドラッカーのマネジメント(上)(1974年)において1、 「テクノロジー・アセスメント(技術の社会影響評価)」を 批判する時に使われた言葉です。

なぜ「テクノロジー・アセスメント」が失敗するのかというと、 それは「未来予測」だからです。 事前に予測をするが、その後は放置するのではなく、 予測は最小限にし、観察を重視するのが、テクノロジー・モニタリングです。

実際、「これからは◯◯が伸びる」と言われたものが、常に伸びるとは限りません。 例えばグルーポンに代表される「フラッシュマーケティング」は あっという間に廃れました。

観察は費用対効果が高い

一方で、観察はさほどコストがかかりません。 現在はインターネットがあるので、定期的に調べれば何となく雰囲気が分かります。 もちろん、観察するのは、全てのことにコミットできないからであって、 何もせず、批評家気取りでTwitterに書き込むためではありません。


  1. 「テクノロジストの条件」では初出はバックマン編「労働・技術・生産性」となっていますが、この本が見つからなかったので、マネジメント(上)を挙げておきました。 ↩︎