辞書: データと情報

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データと情報とは

「実践する経営者」p96にある記述です。

いかにデータベースにデータがあろうとも、それは情報ではない。 情報の原石にすぎない。情報に変えるためには、目的のために体系化し、意思決定に使わなければならない。

元は1995年に出た「未来への決断」に書かれている記述です。

仮説こそが大事

いくらデータが多くても、基本的には統計の基本的な考え方に沿う必要があります。 ある仮説を立てて、その仮説が正しい1かどうかを データを元に判定するのが、データの基本的な使い方です。

そして、その仮説はぼーっと口を開けていれば得られるものではありません。 「ビッグデータ」というバズワードがありますが、 いくらデータが多くても、コンピュータは仮説を立てられません。 せいぜい、「過去にあった仮説を寄せ集めて当てはまるものがあるかどうかを探し出す」くらいです。 独自性もなく、非常に効率が悪いです。 「ビッグデータ」に意味があるとしたら、これまでは処理できないため捨てていたデータを、 残すことができるようになった、それだけです。


  1. 正確には「正しい」とは分からないので、「統計的に95%以上の確率で正しいと言える」くらいです。 ↩︎