ログ: 日本再興戦略

投稿日:

なぜこの本を読もうと思ったのか

落合陽一氏は名前は断片的に聞くのですが、 どんな人なのかちょっと知りたいのがあって、読んでみました。

ニュースに染まってない

自分が人を見るときに重要視するのは、 ニュースの価値観に染まってないかどうかです。 特に政治、社会、経済の3つについてどう語っているか。 逆に言えば、この3つが、ニュースの一番醜いところを表しています。

その意味では良い感性を持っているなと感じました。 ただ、マスコミが悪いといいつつ、その根拠がトレンディドラマというのは、 正直どうかと思います。トレンディドラマとか男性は見ないっしょ。。。

感性をそのまま言葉にしている

感性は確かな方だとは思いますが、 自分から見ても話が飛びすぎて、ちょっとどうかなぁという感じがあります。 特に仮想通貨の話とか。

具体的なアイデアを論理的に話すのではなく、 感じたことをそのまま言葉にしている感じがありました。 まあそれが悪いわけではないですが。

「今苦しんでいる人」への理解が見えない

これを求めるのは酷かなとは思うのですが、 自分が読んでてモヤモヤしたのは、 「今苦しんでいる人」への理解が見えないことです。

例えば「兼業解禁と解雇緩和をセットにせよ」というのは 自分も大賛成なのですが、これで苦しくなる人も結構出ると思います。 そういう人のことは目に入ってない感じなんですよね。 自分は、「職業訓練とその間の生活補助を厚くする」という案を出したいです。

「これを求めるのは酷かな」というのは、 この本の内容はあくまでビジョンだからです。

百姓=百の生業

逆に自分が今読んでてはっとさせられたのは、 百姓=百の生業という考え方です。 まあ、兼業解禁自体はOKなのですが、 「何か1つ立派なものを持ってないと評価しない」という 自分の考え方の偏りに気づいたのがはっとさせられたことです。